メガネレンズの表面コーティングについて
コーティングとは、メガネを使う人が取り扱いやすいように、また快適な視界が得られるように、レンズの表面に薄い膜を作ることです。
実はレンズの表面には何層ものコートがしてあります。
レンズがチラチラして拭いても綺麗にならない・・こんな経験はありませんか。
レンズ表面をじっくり見てください、 レンズコーティングがはがれているかもしれません。
プラスチックレンズは従来(現在でも使われています)のガラスレンズに比べ軽く、割れにくい素材です。また、穴を空けたり、溝を掘ったりと、あらゆるメガネフレームに対応できることからその需要は増え続けています。
しかし、そのプラスチックレンズはガラスレンズに比べキズが付きやすい欠点がありました。
最近各メーカーからキズの付きにくいコーティングが開発され、レンズキズの問題も少しは解決されてきています。
ここではレンズ表面に施されたコーティングについてご説明します。
コーティングの種類。
レンズのキズや反射、紫外線を防止するものから、レンズを汚れにくくするコート、レンズを曇らないようにするものまで様々です。
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反射防止コート
レンズの前面と後面で光の反射を防止することでチラつきをなくし、
見やすくするためのコートです。
また、このコートのないレンズは写真撮影の際フッラッシュでメガネの
レンズが光って映ってしまうことがあります。 |
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ハードコート
プラスティクレンズの最大の欠点である「レンズ傷」を付きにくくする
為のコート。 |
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耐衝撃性強化コート
割れにくいといわれるプラスティックレンズでも強い衝撃で割れてしまう
ことがあります。これを割れにくくするコートです。スポーツをする方には
お勧めです。 |
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UVコート
紫外線をほとんどカットする紫外線吸収処理コート。
紫外線の影響を受けるのは、夏の海や山だけではありません。紫外線は2月中旬から徐々に強くなり、10月中旬まで多く降り注ぎます。UVケアは、1年中心がける必要があります。
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撥油性の高いコーティング技術により、皮脂や化粧品、指紋など従来に比べて簡単に落とせます。 |
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汚れ防止コート
水や油分をはじき、レンズの汚れを防ぐ効果があります。手の指紋、家事による油膜や化粧汚れをさっと拭き取ることができます。
汚れが付きにくいので、手間をかけずにきれいなレンズを保つ事が可能。 |
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曇り止めコート
レンズの曇りを抑えるコート。 |
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とにかくキズに強いレンズコーティング
キズにもっとも強いレンズコーティング。キズが付きにくいのでスッキリとした視界を保つことができます。
写真上はマルチコートを施したレンズに、砂消しゴムに1Kgの加重をかけてレンズ面を100回往復した状態です。
写真下は キズに強いレンズに、砂消しゴムに1Kgの加重をかけてレンズ面を100回往復した状態です。
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